白鳥異伝下

今日読み終わった「白鳥異伝下」

面白かった。

本当に辛く残酷な冒険物語だがハッピーエンドが救われる。


一番強いのは無償の愛。

無償の愛とは守るだけではない、相手を信じること。
そして時にはしたいようにさせてあげること。
抑え込んで縛り付けてはいけないのだな〜。




白鳥異伝 下 (トクマ・ノベルズ Edge)

白鳥異伝 下 (トクマ・ノベルズ Edge)

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2009年4月10日(金)08:05
天皇皇后御成婚50年おめでとうございます。
お二人の記者会見の仲むつまじさが心に沁みました。

美智子さま天皇に対する愛こそ無償の愛だと感じる。

天皇に窓を開いてあげられ日常に笑いを持ち込まれ
とても幸せで感謝状を捧げたいと言われた。

 陛下のお言葉
「 私どもが結婚したころは日本が多大な戦禍を受け、日本国憲法の下、
自由と平和を大切にする国として立ち上がり、国民生活が向上し始めた時期でした。
その後、日本は豊かになりましたが、公害が深刻化しました。
結婚後は小笠原村沖縄県が復帰し、国外ではソ連が崩壊、その後、紛争が世界各地で起こり多くの犠牲者が生じています。
日本では自然環境も改善されましたが、各地で高齢化が進みました。
私どもはこのように変化してきた日本の姿とともに過ごしてきました。
さまざまなことが起こった50年であったことをあらためて感じます。

 皇后は結婚以来、常に私の立場と務めを重んじ、私生活においては私の家族を大切にしつつ、私に寄り添ってきてくれたことをうれしく思っています。
私ども2人は育った環境も違い、特に私は家庭生活をしてこなかったので、
皇后の立場を十分に思いやることができず、大勢の職員と共にする生活には
戸惑うことも多かったと思います。
しかし、何事も静かに受け入れ、私が務めを果たしていく上に大きな支えとなってくれました。



 即位以来、過去の天皇の歩んできた道に思いを致し、日本国憲法の象徴という規定に心を致しつつ、国民の期待に応えられるよう願ってきました。
象徴とはどうあるべきかということはいつも念頭を離れず、望ましい在り方を求めて今日に至っています。

 なお大日本帝国憲法日本国憲法を比べれば、日本国憲法下の天皇の在り方の方が、天皇の長い歴史で見た場合、伝統的な天皇の在り方に沿うと思います。

 私は昭和天皇から伝わってきたものはほとんど受け継ぎ守ってきました。伝統のあるものはそのままの形を残していくことが大切と考えますが、新しく始められた行事は、形よりはそれを行う意義を重視していくことが望ましいと考えます。

 次世代も天皇の望ましい在り方を常に求めていく心持ちを持つことが大切であり、個々の行事をどうするかということは、次世代の考えに譲りたいと考えます。

皇后はこのたびも努力賞がいいとしきりに言うのですが…」と付け加えて会場は笑いに包まれたが、続けて「これは今日まで続けてきた努力を嘉(よみ)しての感謝状です。本当に50年間よく努力を続けてくれました。その間にはたくさんの悲しいことやつらいことがあったと思いますが、よく耐えてくれたと思います

何でも二人で話し合えたことは幸せなことだったと思います。皇后はまじめなのですが、面白く楽しい面を持っており、私どもの生活にいつも笑いがあったことを思いだします
結婚50年を、本当に感謝の気持ちで迎えます。終わりに、私ども二人を50年間にわたって支えてくれた人々に、深く感謝の意を表します」
陛下は歓喜あまり涙をこらえられた。

 皇后さまのお言葉
「 50年前、普通の家庭から皇室に入りました時、不安と心細さで心がいっぱいでした。今日こうして陛下のそばで金婚の日を迎えられることを本当に夢のように思います。

 陛下は国や人々に寄せる気持ちを時とともに深め、国の出来事や人々の喜び、悲しみに心を沿わせていらしたように思います。50年の道のりは長く、時に険しくございましたが、陛下が日々真摯(しんし)に取るべき道を求め、指し示してくださいましたので、今日まで一緒に歩いてくることができました。陛下の時代を共に生きることができたことを心からうれしく思うとともに、大勢の方たちに感謝を申し上げます。

 −50年の歩みの中で心に残ったことは。

 陛下 
「何回も電話で話し合いをし、ようやく(結婚を)承諾をしてくれたことを覚えています。私が務めを果たしていく上で、理解し支えてくれる人がどうしても必要であることを話しました。承諾してくれた時は本当にうれしかったことを思い出します。


皇后はこのたびも努力賞がいいとしきりに言うのですが… 
結婚50年に当たって贈るとすれば「感謝状」です。
本当に50年間よく努力を続けてくれました。
たくさんの悲しいことやつらいことがあったと思いますが、
よく耐えてくれたと思います。

 2人が健康に結婚50年を迎えたこと、何でも2人で話し合えたことは幸せなことだったと思います。

 「語らひを重ねゆきつつ気がつきぬわれのこころに開きたる窓」。
婚約内定後に詠んだ歌ですが、結婚により開かれた窓から私は多くのものを吸収し、今日の自分をつくっていったと感じます。

 結婚50年を本当に感謝の気持ちで迎えます。私ども2人を50年間にわたって支えてくれた人々に深く感謝の意を表します。

 皇后さま 
「このたびもやはり感謝状を。
これだけでも足りないような気持ちがしますが、心を込めて感謝状をお贈り申し上げます。」

 この50年間、陛下はいつも立場を自覚しつつ、私ども家族にも深い愛情を注いでくださいました。陛下は誠実で謙虚な方であり、常に寛容でいらしたことが、私がおそばで50年を過ごしてこられた何よりの支えであったと思います。



(共同)