〜「今週のお題:夏の思い出」〜
夏休みには必ずお盆に田舎に止まりに行っていた。
田舎というのは母の実家。
広島の備北丘陵公園がまだできていなかった頃のことである。
母の6人妹弟家族がみんな集まりとても賑やかだった。
祖父は特に孫たちが可愛くて仕方ない性質で
私たちのためにひと山西瓜畑にしてくれていた。
そして私たちが行くのを心待ちにしていた。
みんなでスイカを採りに行く。
ギンギラ照りつける太陽の下 ぞろぞろみんなで畦道を歩いて
チョウチョやトンボ、バッタや野草に寄り道しながら・・・
そこでは時間は止まっていたな〜。
日の長短など思い煩うこともなかった。
幸せのワンシーンだ。
スイカ畑に行くとまずはひとつ割ってもらってそれで手を洗う。
そして熟れた美味しいスイカを割ってもらってみんなで食べるのだ。
これほど贅沢なスイカの食べ方があるだろうか?
冷やしてないから なま温かいスイカだが 完熟だから甘くてジューシーで
今もあの味を思い出す。
(田舎のスイカの味を知っているから買ったスイカの味に満足することがない。)
そこでひとしきり食べたら収穫をする。
よく熟れているのを叩いて音で見分けてみんなで「せなこ(背中におう大きい籠)」
「ねこ車(手押し一輪車)」(田舎の言葉だからどんな字を書くのか判らない。)
大人も子供総出で収穫したスイカを持ち帰る。
そして井戸に沈めて丸ごと冷やしておく。
冷蔵庫と同じように冷えるのだ。
縁側で私たち孫あまごまご1ダース+親たち凄い大人数で
冷えたスイカを食べる。
これはちゃんと三角に切ってあって山ほどあるから
お腹一杯食べる。
種は庭にプイプイ飛ばす。
あ〜あ!楽しい夢のような夏の思い出。
祖父母が生きている間の思い出。
泣きたいくらいに懐かしい・・・
田舎の思い出はまだまだ い〜っぱいある。
今日はスイカの思い出を・・・