京都日帰り珍道中

父が亡くなって実質この21日で3年目にあたる。

母はずっとお骨を手元に置いておきたがった。

私たちも母の気の済むまでそっとしておいた。

今年の春、母が納骨したほうがよいだろうかと言い出したので

5月にお寺のお墓には納骨式をしてもらった。

分骨した小さな骨壷は西本願寺に納骨するとのこと。

手続きはしてあるのでいつでも気の向いたときに私たちで
納骨に行けば良いとお寺さんが言われる。

新型インフルエンザが流行ったり母の体調も日々変わるし
なかなか計画が立たなかった。

今月になり、いきなり母が21日までに分骨に行きたいと
言い出したので計画を立てた。

京都の親戚にも一応報せた。

すると一緒に参ってくれるとのことで大騒ぎになった。


広島の新幹線口のタクシー降り場から改札口まで
病弱の母は息切れがしてしんどそう。

改札口の駅員さんに車椅子は借りれないのかと問うてみた。

(旅の恥は掻き捨て!と・・・)

すると貸してくださるとのこと。

切符と照らし合わせて手続きしてくださりソファーで待つようにとのこと。

しばし待っていると別の駅員さんが車椅子を持ってきてくださり
母を乗せて押してくださる。

車椅子だけ借りれるのかと思ったら無愛想な駅員さんも
もれなくついてくるらしい(・ω・;)
感謝してもあまり手ごたえがない。


エレベーターでホームまで上がり、駅員さんと一緒に待つこと10分間。

デジカメ小僧もデジカメする勇気もなくただただ、居心地悪く待った。

ひかりに母が入るまで駅員さん付車椅子だった。・・・感謝

指定席に無事座れて、ほっとしたも束の間、車掌さんが京都では車椅子は
本当にいらないのかときかれる。

親戚が迎えに来てくれるからいいです。ありがとうございます。と私娼に答える私。

京都に着くまで3人も心配してきてくださったは驚いた。

指名手配になったような・・・

いつもは写真撮りまくるのにその気分にもなれず、1時間40分アイスコーヒーと
石のようなアイスクリームを食べた。

京都に着くと私の従兄のKちゃんが来てくれていた。

自分のところの車椅子を持ってきてくれていた。

いつも心強い従兄だ。

タクシーのトランクにも車椅子をたためば載せられるのが判った。

大谷本廟へGO!

京都のタクシーの運転手さんはとても無愛想だ。

広島の運転手さんの方が優しい人が多いかも・・・

5人の従兄姉と叔父叔母が待っていてくれた。

思わぬ賑やかな儀式になった。

お寺さんに教えられたとおりに受付で手続きをしていたら
受付嬢の人が広島のお寺の娘の関係でここに就職したと言われ
偶然の出会いに感激。

教えられたとおりに納骨堂に行った。

ロンゲのイケメンの若いお坊さんは
浪々と大きないい声でお経を上げて下さったので気持ちが良かった。


その後 西本願寺に参拝に行った。


その移動は従姉のワゴン車だったからとても楽だった。

何しろ京都滞在時間は4時間しかない。

このあとは時間はずれのランチ。

駅の近くのホテルでご馳走になった。

私たち家族だけでも上手く行ったと思うが
親戚のお陰でスムーズに事が運びほっとした。

帰りは従兄が車椅子の手配などしてくれて
ホームまで送ってくれて本当にありがたいことです。

ちょっと困る場面ではいつのまにか側にいてくれて
出しゃばる訳ではなく相談相手になってくれ
本当に頼れる従兄だ。

冷たい飲み物も買ってきて持たせてくれた。

新幹線の中まで送ってくれて握手してくれた。

その手のごついこと!

GiFTのまっちゃんやもっちゃんの手の3倍は力強かった。

男らしい従兄だ。


広島駅に着くとホームに車椅子と駅員さんが待ち受けてくださっていた。

本当にありがたかった。

これを全部歩いていたら母は今頃ダウンしていただろう。


こういうサービスがあるのは全然知らなかった。


指定席を頼むときに車椅子で行くと言えば車椅子用の座席を
取ってくれるそうだ。エレベーターの在り処も判ったし、
今度から母も一緒に新幹線に乗れるわ!

介護保険料を差し引かれてばかりで要介護にならない母。

初めてこんなサービスを受けられてなんか温かい気持ちになった。

それにしても もれなく付いて来る駅員さんの無愛想なのは
何とかしていただきたいものだ。


今日も分骨に京都まで行ってきたのが夢見たいと家族で何度も話している。