〜お題 父の日 part2〜

父の日の真夜中・・・


突然の雷雨に見まわれた。

眼が覚めるほどの轟音であった。

雷嫌いのワンコと私は雷が遠雷になり音が完全に
消え去るまで起きて怯えていた。


やっと寝ついた頃、また轟音!
なに〜?

家族はみな寝ているから私はひとりで
居間を階段から覗き見る。

賊はいないみたいだ。

家のような気がしたが他所だったのか〜

ちょっと不安はあったが眠くて仕方ないからそのまま夢の中。




父が亡くなって診療室は木彫りのアトリエになるように
リフォームしてもらっていた。

受付の窓口の上はカルテ入れの棚があった。
そこはそのまま残して本棚に変えていた。

何しろ我が家には本があふれ出ているので・・・

そこも 本でいっぱいになっていた。



今朝その部屋に用事をしに行った妹が。

・・姉ちゃん、本棚が落ちとる。壊れて落ち取る

え〜!

本棚は他にも何個かあったのでまさかカルテ棚のこととは思わなかった。

飛んで行くとなんと思いがけない落ち方。

1回転でんぐり返って中身の本はそこらへんに散らかって
いろんなものが下敷きになって

陶器の破片が・・・これは歯科医が嫌がる患者の女の子の歯を診ている陶器の置きものだ・・・
無残にも ばらばらになっている。

この調子だとどれだけの破壊があるやら・・・
怖々ひとつづつ片付けて行った。

電話の子機が・・・無事!

私の木彫り作品たちが・・セーフ!

研ぎ器もセーフ!



全部片付けたけれど結局 その陶器の置きものだけが破壊されていた。

いろんなものがあったのに全部無事だった!


刀を研がなきゃと思いつつ延ばし延ばしにしていた私が
もし、真面目に研いでいた最中にその大きな吊り棚が
落ちてきていたら大怪我どころか首を折って死んでいたかもしれない。

歯科医の陶器の置物が壊れたのはショックだったが・・・
父が犠牲になって守ってくれたのだと言う暗示のような気がした。

思わず父に感謝した。




丁度読んでいた本も心霊ものだった。

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[50]悪魔の棲む家 下


小野不由美さんの作品は「十二国記」で始まった私。

元々はホラー作家という。

面白かったけれど やはり私は「十二国記」が一番!



悪魔の棲む家」上下・・・

今の世の中 毎日のようにキモイ事件が多すぎる。

悪霊がとりついていると考える方が判りやすい。

そう考えれば罪を憎んで人を憎まずという言葉が
理解できる。